もらったお題に沿った文章(恥)をかくという趣旨。
以前某所でもらったお題。
『おしりまたはケツ』
下らないが頑張って書く。
切れ長の細い目。
適度に通った鼻筋に、決して高すぎない鼻。
薄い唇。
全てが完璧だった。
そこから下に目を移す。
そこまで見て、鏡の中の人物が自分である事にようやく気づく。
そして更に目を下に移す。
思わず声がこぼれる。
おお、これは・・・
お尻だ。
決して肉がつき過ぎている訳でもなく、やせ過ぎている訳でもない。
その曲線は、この世に存在する喜怒哀楽、全ての感情を表現し尽している。
思わず触れてみる。
程よい弾力で押し返される。
その触感に恍惚となる。
何ということだ。
このお尻はただ芸術品であるだけでなく、私が歴史的大人物である事を示している。
私は居ても立ってもいられず、母の前にひざまずき、涙を流しながらお礼を述べる。
「母さん、母さんのおかげで私は、こんなに立派なお尻を・・・」
すると母は、少し困った顔をした後、優しく微笑みながらこう言った。
「まず、パンツを履きなさい」